『ラスト・キングス』(1997年)

原題:Suicide Kings

監督:ピーター・オファロン 出演:クリストファー・ウォーケンショーン・パトリック・フラナリー、デニス・リアリー

ウォーケンファンにとっては、いろいろ見どころのある映画。

 日本では劇場未公開作とか。確かにウォーケン以外はあまり有名な俳優が出ていない。内容は、二転三転と捻ったサスペンス。4人の若者に元マフィアのボスであるウォーケンが誘拐される。実は、そのうちの一人の妹が誘拐されており、200万ドルの身代金を要求されている。しかし身代金を払えないため、代わりに(?)元マフィアのチャーリー(ウォーケン)を脅して誘拐犯を探し出させて、200万ドルも出してもらおうと計画した訳だが、実は彼らの中に裏切り者(内通者)がいて…というストーリー。

推測だが、この監督はタランティーノの映画のような雰囲気にしたかったのではないだろうか。コミカルな場面とシリアスな場面両方あり、元マフィアのボスの手下が、ブーツについて延々とくだらない会話をし続けるところなんか、まさにタランティーノ的だ。

おバカな若者たちを徐々に操っていくウォーケンの演技が素晴らしい。前半はややタルイが、ウォーケンの演技と存在感が増していく後半に入ると、緊迫感が高まり、集中できる。

見どころ①映画の始めの方で、若者たちが、車に同乗したウォーケンにクロロホルムを嗅がせようと助手席のウォーケンを後ろから襲う場面。ウォーケンは、マフィア役を演じる時のお約束であるオールバックにしているが、この場面では、若者たちに抵抗している際に、「あの」オールバックの前髪が顔に被さっている。この状態の髪型?は珍しい。

見どころ②登場人物の回想シーンとして、1970年代のチャーリー(ウォーケン)が登場。その姿がすごい。長髪に「サタデー・ナイト・フィーバー」のジョン・トラボルタ風デザインのスーツで、ダンスする。

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